二〇二〇年、世界的なコロナ禍でライブやコンサートが次々と中止になり、「音楽が消える」事態に陥った。集うことすらできない―。交響曲からオペラ、ジャズ、ロックに至るまで、近代市民社会と共に発展してきた文化がかつてない窮地を迎えている。一方で、利便性を極めたストリーミングや録音メディアが「音楽の不在」を覆い隠し、私たちの危機感は麻痺している。文化の終焉か、それともRead More →

紅迷(紅楼夢フリーク)から若い読者まで、必読の一書! ファッション界の巨人ヴィヴィアン・ウエストウッドが「私を変えた名作」に挙げたことでも知られる、18世紀口語小説の最高峰『紅楼夢』。『新訳 紅楼夢』(読売文学賞研究・翻訳賞)の訳者である著者が、作中の様々なエピソードを取り上げながら、人間の関係性を根底的に描いた作品の魅力を語りつくす。『紅楼夢』はなぜ書かれRead More →

稼げない博物館は存在意義がないのか?民主主義の根幹でもある博物館、人類の貴重な財産でもある文化財。それがいま研究や歴史の蓄積が損なわれ、現場から悲鳴があがっている。手遅れになる前に博物館のあるべき未来を提言する。 博物館と文化財の危機 編者:高木博志・岩城卓二 出版社:人文書院 体裁:四六判 194ページ 定価:本体2,300円+税 ISBN:9784409Read More →

西欧の帝国主義・国民国家は肌の色など身体的特徴を「人種」としてカテゴリー化した。しかし今やさらに先鋭化した人種化が席捲している。文化や生活習慣など見えない差異で線をひく厄介な人種化は、人が複雑に移動し交錯してきた「環太平洋型」といえる。本書は環太平洋型の人種化の史的起源と現状を示し、さらに芸術や対話の場を通してオルタナティブなグローバル化の道を探る。 環太平Read More →

時代をこえて読みつがれる古今東西の歴史学の名著23冊を、現代の歴史学の俊英たちが鮮やかに読み解く。 歴史書の愉悦 編者:藤原辰史 出版社:ナカニシヤ出版 体裁:A5・272ページ 定価:本体3,000円+税 ISBN:9784779513978Read More →

おもちゃに変身するゴミ、土に還るロボット、葬送されるクジラ、目に見えない微生物……わたしたちが生きる世界は新品と廃棄物、生産と消費、生と死のあわいにある豊かさに満ち溢れている。歴史学、文学、生態学から在野の実践知までを横断する、〈食〉を思考するための新しい哲学。 分解の哲学: 腐敗と発酵をめぐる思考 著者:藤原辰史 出版社:青土社 体裁:352ページ 定価:Read More →

言葉の力を信じた人々は、文学に何を見いだしたのか―文学をめぐる様々な言説に焦点を当て、長きに渡り語られてきた文学の系譜をたどる。 理論と批評――古典中国の文学思潮 (京大人文研東方学叢書) 著者:永田 知之 臨川書店 体裁:四六判 292ページ 定価:3,000円 + 税 ISBN:978-4653043775Read More →

いまとなりにいる誰かにふれてみる。27の文化人類学論考、書き下ろし。 古典的な学説から最先端の潮流までを踏まえながら、気鋭の文化人類学者が書き下ろした27のショート・エッセイ(論考)。研究フィールドであるタンザニア、ガーナ、南インドから、60年安保の水俣、昨年の京都大学の「立て看」撤去問題まで、あらゆる場所と時間をこえて人類学的な実践はめぐりながれる。自ら痛Read More →

信じれば仏になれるのか―― 仏教の聖者観を根本から問い直す! 仏教の歴史のなかに聖者はいたのか、いなかったのか。素朴な問いに端を発する仏教の聖者への関心は、やがて信仰の内実へとつながる大きな問いへと発展していく――仏教史に名を残す学派の祖師や学僧たちは、どのような修行を行い、いかなる宗教的階位に到達したのか。原典資料を読み解き、誤った理解が蔓延する仏教の聖者Read More →