術数学とは何か? 中国思想史、科学史の新たな地平を切り拓く!

科学と迷信が峻別されない時代において、その境界領域にはどのような思考が発揮されていたのか――自然科学の諸分野が『易』を中核とする占術と複合した中特有の学問「術数学」。先秦に「方術」と呼ばれた自然探究の学問が、漢代思想革命を経て「術数学」へと変容する過程を描きながら、自然の摂理にもとづく社会のあり方、人間の生き方を追求した中国的思考のルーツにせまる。

術数学の思考―交叉する科学と占術 (京大人文研東方学叢書)
臨川書店
著者:武田 時昌
判型・ページ数:四六判・上製・紙カバー装・帯付 総288頁
定価:本体3,000円+税
ISBN:978-4-653-04375-1