モボ・モガが闊歩した一九一〇~三〇年代の日本では、国民の識字率の向上やマスコミの隆盛、日露戦争と第一次世界大戦の勝利など背景に、外来の言葉と文化が爆発的に流れ込んだ。博覧強記で知られる歴史学者が、当時の流行語を軸に、人々の思想や風俗、日本社会の光と影を活写する。『図書』連載のエッセイ、待望の書籍化。

モダン語の世界へ――流行語で探る近現代
著者:山室 信一
出版社:岩波書店
体裁:新書 ・ 382頁
定価:1,144円
ISBN:9784004318750