私たちの「日常」を捉えるまなざし

近代西洋に端を発し、日本ではとりわけ柳田国男らの主導により独自の体系化を遂げた「民俗学」。しかしそれは必ずしも伝統文化や古俗・伝承のみならず、現代に生きる私たちの「日常」そのものを広く捉え考える現在進行形の実践として、いまなお展開の途上にある。本特集ではそうした現代民俗学の最前線を、アメリカなど国外の動向にも目を向けつつ多彩なトピックを通じて一望する。

現代思想2024年5月号 特集=民俗学の現在
著者:菊地暁, 島村恭則, 他
出版社:青土社
定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN:978-4-7917-1463-6